歴史散歩とロマンティックな工場夜景【歩いてひめじ】

兵庫県

歴史散歩とロマンティックな工場夜景【歩いてひめじ】のイメージ

網干は、古くから開発の進んだ場所です。江戸時代には揖保川流域の物資の集散地として繁栄しました。その小さな地域に丸亀藩、龍野藩、幕府領が複雑に配置されました。古社・古寺も多く、バラエティに富んだ文化財を有しています。さらに、明治以降にさまざまな産業が興り、近代都市として発展したのも特徴です。銀行ができ鉄道が走った明治から昭和初期にかけての歴史的建造物は町歩きの見どころです。街歩きのクライマックスには工場夜景をお楽しみください。

ツアーの参加にはアプリが必要です。アプリをインストールしてツアーコード「89654」で検索してください。
アプリを利用すると、デジタルスタンプラリーやフォトブックなどが楽しめます。事故やケガに備えて100円で最大1億円の保険も加入できます。

稲香村舎誠塾

兵庫県姫路市

稲香村舎誠塾のイメージ

「稲香村舎誠塾」は、林田藩儒学者河野鉄兜の弟東馬が、慶応四年に設立した私塾で通称「誠塾」とも呼ばれています。東馬という人物が勤皇の志士として江戸城開城、新政府樹立に貢献しましたが、新政府の召出しに応じず網干に帰省。医業の傍、この稲香村舎を建て、後に誠塾と改名し優秀な人材を育成したとされています。現在建物は姫路市所有となり修復され網干資料館として利用されています。

勝海舟直筆の碑

兵庫県姫路市

勝海舟直筆の碑のイメージ

網干町初代町長・加藤邦太郎氏を称える石碑です。船渡八幡神社の北に道を隔てて建てられています。この石碑の題字が勝海舟の直筆によるもので、勝海舟の部下であった網干出身の赤松則良が頼んで書いてもらったといわれています。

船渡八幡神社

兵庫県姫路市

船渡八幡神社のイメージ

神功皇后にまつわる伝承をもつ地に鎮座する神社です。通称「若宮」さんとも呼ばれています。神功皇后が船をこのあたりにとめて、神楽を演奏されたことからこのあたりを「神楽岡」というようになったと伝わっています。境内には宝暦9年と文化4年、文久2年の年号を刻んだ玉垣があります。また、この地の南から東方へ、堀川と呼ばれる船の停泊場がありました。

京極家網干陣屋

兵庫県姫路市

京極家網干陣屋のイメージ

網干陣屋は、かつて羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が姫路を領有していた頃に、鶴松停と呼ばれる別邸を建てた場所だといわれています。曲折の後、網干地区は龍野藩領(京極家領)となりました。その後、京極家は丸亀藩へ移封されましたが、網干地区二十八ヶ村(一万石)だけは引き続いて京極家領となり、以来明治まで丸亀藩の飛地でした。網干には代官や奉行等を置き陣屋と称し、年貢の収納など政務を行ったとされています。現在は陣屋門(再現)だけが当時の面影を残しています。

金刀比羅神社

兵庫県姫路市

金刀比羅神社のイメージ

網干地区は昔、丸亀藩の飛び地であったことから、四国の金刀比羅神社が勧請され、網干にも建てられました。金刀比羅神社は大己貴命(おおなむちのみこと)のほか数神を祀っています。境内の水盤には讃岐の地名や船の名前などが刻まれています。

旧山本家住宅

兵庫県姫路市

旧山本家住宅のイメージ

旧山本家住宅は、明治初期の建築である主屋と大正7(1918)年に建てられた洋館、離れ和館の3棟が連なって構成されています。目を奪われるのが高塀越しの立派な望楼です。そして、足を一歩踏み込めば、玄関の大理石、緻密な寄せ木を用いた玄関ホールや客間の床、木のフレームと漆喰(しっくい)細工を合わせた天井の装飾など、凝った造作一つ一つに目を奪われます。迎賓館として建てられ、保存状態がよく、豪華なインテリアまで、当時のままの姿をとどめています。

片岡家住宅

兵庫県姫路市

片岡家住宅のイメージ

片岡家住宅は、姫路市内で最も古いとされる町家のひとつで、2022年現在で築320年を迎えます。また、姫路市都市景観重要建築物等に指定されています。もとは龍野藩の大庄屋でした。損保川河口の港町として栄えた名残として、現在も町家が軒を連なる一角にあります。地域住民が運営する「網干片岡庄屋塾」の取り組みで、「寺子屋教室」が開かれており、現在も地域住人による保存活動によりその景観を残す貴重な建築物です。

ダイセル異人館

兵庫県姫路市

ダイセル異人館のイメージ

ダイセル異人館は、明治41年に日本セルロイド人造絹糸(株)が設立された当時、セルロイドの技術指導のためにイギリスやドイツなどから招いた技術者の宿舎として建てられた洋館です。様式は19世紀末のイギリスのコテージに似たデザインが見られますが、外装はアメリカのコロニアルスタイルと共通点が多いといわれています。現在は「資料館」として改装し、一般公開されています。姫路市の「都市景観重要建築物」に指定され、兵庫県の「住宅百選」にも選ばれています。

網干なぎさ公園(工場夜景)

兵庫県姫路市

網干なぎさ公園(工場夜景)のイメージ

網干なぎさ公園は、網干工場夜景の鑑賞ポイントのひとつです。中でも公園内の見晴台は高台でひらけているため絶好のロケーションとなっています。夜空を引き裂いて高く伸びる煙突と、複雑な構造を見せて縦横に連なるプラント群の配管など、ライトに照らされて白煙をなびかせる夜の工場はまさに迫力満点で、姫路市でも何年か前から臨海部の工場を巡る「工場夜景ツアー」が催されるなど、人気を呼んでいます。街歩きの締めくくりに最適です。

※スタンプは網干南公園ふれあいの館から半径300mの範囲で獲得できます。