【和歌山県田辺市】A.伝説を体感する王道の熊野ツアー

和歌山県

【和歌山県田辺市】A.伝説を体感する王道の熊野ツアーのイメージ

熊野三山へとつながる熊野古道・中辺路。
いにしえの旅人は田辺の海で潮垢離をし、身を清めてから中辺路へと臨みました。
潮垢離からはじまる熊野古道の旅で、悠久の歴史が紡ぐ伝説を体感しましょう。

ツアーの参加にはアプリが必要です。アプリをインストールしてツアーコード「61866」で検索してください。
アプリを利用すると、デジタルスタンプラリーやフォトブックなどが楽しめます。事故やケガに備えて100円で最大1億円の保険も加入できます。

扇ヶ浜潮垢離場

和歌山県田辺市

扇ヶ浜潮垢離場のイメージ

熊野詣において潮垢離(しおごり=海水で身を清めること)が行われ、気持ち新たに出発する場所でもあり、扇ヶ浜には疑似体験できる潮垢離場が建立されています。潮垢離を疑似体験して、熊野古道・中辺路の旅で出発しましょう。

道分け石

和歌山県田辺市

道分け石のイメージ

中辺路と大辺路の分岐点。北側から来ると「左 くまの道」と書かれており、左へ行くと熊野古道・中辺路へと進むことが記されています。
※駐車場はありません。私有地や路上への駐車はご遠慮ください。

秋津王子

和歌山県田辺市

秋津王子のイメージ

藤原定家の「熊野御幸記」(1201年)に「秋津王子」の名が初めて登場します。
秋津にあったことは明らかですが、会津川の氾濫で数度にわたって移転され、元の場所は消滅して確定できません。柳原という所から笠松跡、安井へと移転し、現在は安井に石碑が建てられています。
※駐車場はありません。私有地や路上への駐車はご遠慮ください。

万呂王子

和歌山県田辺市

万呂王子のイメージ

藤原定家の「熊野御幸記」(1201年)に、秋津王子に参ったあと「山を越えて丸王子にまいり」とありますが、現在、その山は確認できません。社地は小さい森になっていたそうですが、明治10年に須佐神社に合祀され、その後、田になってしまいました。現在は熊野橋から50mほどの北の梅畑の畔に標柱があります。
※駐車場はありません。私有地や路上への駐車はご遠慮ください。

三栖王子

和歌山県田辺市

三栖王子のイメージ

万呂王子跡から左会津川をわたり、報恩寺の山側の道をのぼると「三栖王子跡」の碑があります。ここからは見晴らしが良く、周辺を見渡すことが出来ます。社殿は水害で崩壊し、現在は残っていません。三栖王子からは、現在の上富田町岡へ越して八上王子・稲葉根王子へと続くのですが、室町時代には、ここから上三栖を経て潮見峠を越える街道が開かれました。現在は、潮見峠への途中にある「珠簾神社」に合祀されています。
※駐車場はありません。私有地や路上への駐車はご遠慮ください。

八上王子

和歌山県西牟婁郡

八上王子のイメージ

『熊野御幸記』(1201年)に「ヤカミ王子」とあり、古くから崇敬されていました。西行法師の私家集『山家集』に、「待ち来つる 八上の桜 咲きにけり 荒くおろすな 三栖の山風」とあり、八上王子の名が広く知られています。
明治末期に神社合祀の対象となりましたが、南方熊楠の神社合祀反対運動のおかげで合祀をまぬがれました。

稲葉根王子

和歌山県西牟婁郡

稲葉根王子のイメージ

稲葉根王子は熊野九十九王子の中でも社格の高い准五体王子であり、天仁2年(1109年)の「中右記」にもその名が見えます。熊野街道中辺路の重要な水垢離場とされた岩田川(富田川)の渡渉地点に近く、この王子から川で水垢離を取り対岸の一ノ瀬王子へ渡ったと伝えられています。江戸時代は産土神とされていたが、大正15年(1916年)、現在の岩田神社へ合祀されました。現在は再び分霊を遷し、稲葉根王子として再興されています。

鮎川王子

和歌山県西牟婁郡

鮎川王子のイメージ

『熊野御幸記』(1201年)には「次にアイカ王子に参る」とあり、この王子が鮎川王子にあたります。岩田川(現在の富田川)と愛賀川が合流するところにあったので、「アイカ」とは「愛賀」のこととも、川が合流する「合川」のことであったともいわれています。
明治7年に対岸の住吉神社に合祀され、本殿も移築されました。移築された本殿は、18世紀前期に建立され、古式をよく残しています。
※駐車場はありません。私有地や路上への駐車はご遠慮ください。

北郡越(鮎川側入口)

和歌山県田辺市

北郡越(鮎川側入口)のイメージ

北郡越は、熊野参詣道中辺路の一部として世界遺産に登録されています。美しい富田川の景色を眺めながら進み、国道の橋をくぐったあと、北郡越の小さな峠に差し掛かります。途中、庚申さんや石碑がある古道らしい道です。
※スタンプは鮎川側の入口で獲得できます。
※駐車場はありません。私有地や路上への駐車はご遠慮ください。

長尾坂(登り口)

和歌山県田辺市

長尾坂(登り口)のイメージ

上三栖から水呑峠まで続く道のりで、登り口から約700mの区間は世界遺産に登録されています。道中には近世の石畳が残るほか、一里塚跡などが残ります。舗装路に合流してからは、山村の景観を楽しみながら歩くことができます。
細い舗装路の急な登り坂を上っていくと、眺望が良い「ひるね茶屋」があり、春は桜、秋は紅葉、初春には梅花が楽しめます。茶屋のかたわらには「昼寝権現」の小さな社があります。旅人が景色をながめながら休息するうちに寝てしまったというようなことから、この名がついたとされています。 ここからは林道を捻木の杉に向かいます。
※駐車場はありません。私有地や路上への駐車はご遠慮ください。

捻木の杉

和歌山県田辺市

捻木の杉のイメージ

水呑峠から少し進んだ「捻木峠」には、高さ約20m、周囲約6mの枝がねじまがった杉の大木があり「捻木の杉」と呼ばれています。近世の熊野参詣者はこの木を道中の目印にしたといわれており、よくこの木の下で休息したようです。根元には修験道の開祖、役(えん)の行者の石像があります。安珍・清姫にまつわる伝説も残ります。

潮見峠

和歌山県田辺市

潮見峠のイメージ

捻木の杉から2kmほどで、 潮見峠に到着です。田辺側から来る旅人にとっては最後に海が見える場所、本宮側から来る旅人にとっては最初に海が見える場所であったことから、この名がついたとされています。峠には休憩所・トイレがあり、ここからは舗装林道を下っていきます。 覗橋を渡れば広い車道に通じ、そこから国道に出て滝尻王子まで歩くことができます。
※スタンプは公衆トイレ付近で獲得できます。

滝尻王子

和歌山県田辺市

滝尻王子のイメージ

滝尻王子は富田川と石船川が合流する地点に鎮座し、熊野三山の霊域のはじまりとされています。熊野九十九王子社のうち五体王子社にも数えられ、中世に熊野御幸が盛んであった頃には、皇族貴族により奉幣や読経の他、法楽のための里神楽や歌会が盛大に催されました。平安時代後期には藤原秀衡の寄進により四町歩(1万2千平方メートル)の境内に七堂伽藍が建立されていたといわれています。

高原熊野神社

和歌山県田辺市

高原熊野神社のイメージ

平安時代の熊野九十九王子社には数えられていませんが、熊野本宮大社から御神体が勧請された高原熊野神社の社殿は、中辺路で最も古い神社建築です。
『熊野御幸記』(1201年)には地名が記され、藤原定家が立ち寄った事がわかります。楠の大木を背後に控えた優雅な朱塗り檜皮葺、春日造の社殿は応永十年(1403)のもので、熊野古道沿いの神社では現存最古のものです。

大門王子

和歌山県田辺市

大門王子のイメージ

かつてこの社地に鳥居があったことから大門の名がついたとされます。
大門王子の名は古い参詣記などには見えず、設置の新しい王子である一方、江戸中期にはすでに社がなく緑泥片岩の碑が建てられました。

十丈王子

和歌山県田辺市

十丈王子のイメージ

十丈峠の杉林のなかに王子跡があります。中世の参詣記には重點(じゅうてん)の地名および重點王子の社名で登場しています。
江戸時代には付近に数戸の家があり、王子神社を氏神として祀っていたのですが、明治末期の神社合祀で廃社になりました。いまは無人の山中になっています。

大坂本王子

和歌山県田辺市

大坂本王子のイメージ

逢坂峠の東側のふもと、谷川のそばに王子跡があります。いまは杉林のなかですが、社の跡とみられる石や大木の切り株が残されています。
現在の王子跡には石造の笠塔婆がみられます。

道の駅熊野古道中辺路

和歌山県田辺市

道の駅熊野古道中辺路のイメージ

熊野古道と国道311号線との接点にあり、ハイカーとドライバー両者の休憩地として賑わいます。店内には地元産品が並び、食事をとることもできます。
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【所在地】田辺市中辺路町近露2474-1
【時間】9:00~17:00
【休】1月1日~3日、12~2月木曜日

牛馬童子像

和歌山県田辺市

牛馬童子像のイメージ

牛と馬にまたがる僧服の石像は花山法皇の熊野詣の旅姿であるとも言われ、高さ50cmと小さくてかわいい石像です。今では中辺路のシンボル的存在となっています。明治時代に法皇の旅姿を偲んで彫られました。
牛馬童子像の背後に、鎌倉時代の建立と推定される宝篋印塔(県指定文化財「近露の宝塔」)があります。これは花山法皇の熊野御幸のおり、経典をこの地に埋納したとの伝説にもとづいて立てられたものです。
藤原氏の策略にあって出家とともに皇位を失い、呆然とした心境のまま都を離れ熊野御幸に旅立った花山法皇は、この峠で萓の茎を折って箸にして食事をとろうとしたところ、茎から露がしたたり落ちました。法皇は「これは血か、露か」と物哀しげに側近にたずねたといいます。
そのため、麓の里は「近露(ちかつゆ)」、この峠は箸折峠と呼ばれるようになったといわれています。

近露王子

和歌山県田辺市

近露王子のイメージ

熊野詣の宿場として賑わった近露の里の中に鎮座して、産土神としても祀られていたという近露王子(ちかつゆおうじ)は、王子社の中でも最も早く現れた王子のひとつです。
近くを流れる日置川は近露王子におまいりする前に潔斎をした清流で、川岸には後鳥羽上皇の御所もあったといわれています。

比曽原王子

和歌山県田辺市

比曽原王子のイメージ

近露から約2kmほど本宮方面、旧国道の左手の草叢のなかに、比曽原王子の緑泥片岩の碑があります。かつて境内に手枕の松と呼ばれる名木があり、王子社は明治末期まで160坪の常緑樹の悠然とした官山だったそうですが、今は面影はありません。

継桜王子

和歌山県田辺市

継桜王子のイメージ

「秀衡桜」の伝承から「継桜王子」という名前がつけられました。若王子権現ともいわれ、野中地区の氏神にあたります。境内には「一方杉」がそびえ、神秘的な空気が漂います。

中川王子

和歌山県田辺市

中川王子のイメージ

旧国道から少し上がった林の中に、中川王子の石碑がひっそりと立っています。
比較的早く設けられた王子で、中右記に「仲野川王子に参る」とあります。後鳥羽院御幸記では「中の河」となっており、修明門院御幸記には「中川」と出ています。緑泥片岩の石碑には「中川王子」とあります。

小広王子

和歌山県田辺市

小広王子のイメージ

小広峠の旧国道の道端に、上部の破損した緑泥片岩の小広王子碑が建てられています。
明治の道路改修以前は、もとの高い峠の上にあったとされてます。

熊瀬川王子

和歌山県田辺市

熊瀬川王子のイメージ

中世の熊野参詣記には、熊瀬川王子の名が見られません。そのため王子自体の存在が疑問視されており、一説には小広王子と熊瀬川王子を同一の王子であるとすることもあるようです。
ただし、江戸時代の地名として「熊瀬川」の名があることから、その名をとった王子であるとも考えられます。

発心門王子

和歌山県田辺市

発心門王子のイメージ

発心門王子は熊野九十九王子の中でも別格の五体王子のひとつに数えられていました。
「発心門」とは、仏の道に帰依する心を発する入り口(門)という意味で、ここからが熊野本宮大社の神域とされていました。明治末期の神社合祀で三里神社に合祀となり、社殿も移築されました。現在の社殿は平成2年(1990)に復元されたものです。

水吞王子

和歌山県田辺市

水吞王子のイメージ

三里小学校三越分校の敷地であったところに水呑王子跡があります。長い歴史のある王子社で、中世の参詣記には「内水飲」と記されており、江戸時代の初め頃から現在の水呑王子と表記されるようになったようです。

伏拝王子

和歌山県田辺市

伏拝王子のイメージ

長く厳しい参詣道を歩いてきた参詣者が、熊野本宮大社(旧社地大斎原)を、はじめて望むことができたため、遠く望んで伏して拝んだとされています。中世の参詣記にはその名がなく、比較的遅い時代に成立したと思われます。熊野の寛容性を伝える「和泉式部の熊野詣」の物語が残ることでも知られます。

三軒茶屋跡

和歌山県田辺市

三軒茶屋跡のイメージ

三軒茶屋跡は、熊野古道小辺路との合流点でもあり、関所があったと伝えられています。

熊野本宮大社

和歌山県田辺市

熊野本宮大社のイメージ

熊野速玉大社、熊野那智大社とともに全国に約4700社ある熊野神社の総本宮。境内は凛とした空気が漂い、神門をくぐると檜皮葺の荘厳な社殿が迎えてくれます。
元々は大斎原と呼ばれる中州にありましたが、明治22年の大水害により社殿の多くが流失し、被害を免れた上四社が現在地に移築されています。
デジタルスタンプは「ご本殿前」付近で獲得できます。
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【時間】7:00~17:00

産田社

和歌山県田辺市

産田社のイメージ

伊邪那美命の荒御魂がお祀りされており、新たなものを生み出すパワーを感じる神社です。

大斎原

和歌山県田辺市

大斎原のイメージ

明治22年の水害に遭うまで熊野本宮大社が鎮座していた場所。高さ33.9mに及ぶ日本一大きな鳥居の先は、いにしえから人々の祈りを受け止めてきた聖なる地。
デジタルスタンプは大鳥居の奥、石祠付近で獲得できます。

田辺市本宮町本宮1
☎0735-42-0009(熊野本宮大社)

大日越(月見ヶ丘神社)

和歌山県田辺市

大日越(月見ヶ丘神社)のイメージ

大日越は、熊野本宮大社と湯の峰温泉を結ぶ山越えの古道です。距離は3.5km程度と短いのですが、大社側からの急な階段状の上りがきつく、2時間程度の時間を見ておいた方が良いでしょう。時間に余裕をもって、湯の峰温泉に到着後、「湯筒」でゆで卵を作ったり、もちろん湯の峰温泉に入浴するのもおすすめです。
デジタルスタンプは『月見ヶ丘神社』付近で獲得できます。

歩行距離:2km
所要時間:1~2時間
上り(累積):250m
下り(累積):190m

赤木越(鍋割地蔵)

和歌山県田辺市

赤木越(鍋割地蔵)のイメージ

中辺路から三越峠を越して発心門王子に至る手前「船玉神社」付近から「湯の峰温泉」に向かう道です。発心門王子側から歩く場合は、本宮大社前からバスで発心門王子に行き、中辺路方面に30分程度戻り「船玉神社」付近に赤木越の分岐があります。
デジタルスタンプは『鍋割地蔵』付近で獲得できます。

歩行距離:8km
所要時間:2~4時間
上り(累積):490m
下り(累積):340m

湯の峰温泉

和歌山県田辺市

湯の峰温泉のイメージ

日本最古ともいわれ、熊野詣の湯垢離場として栄えた温泉地。風情漂う温泉街で世界遺産のつぼ湯に入浴したり、湯筒でゆで卵づくりも楽しめます。
デジタルスタンプは「湯筒」付近で獲得できます。

川湯温泉

和歌山県田辺市

川湯温泉のイメージ

川底からお湯が沸き出す珍しい温泉地。夏は温泉と川遊び、冬(12~2月)には川をせき止めてつくる大露天風呂「仙人風呂」が楽しめます。
デジタルスタンプは「川湯公衆浴場」付近で獲得できます。

渡瀬温泉

和歌山県田辺市

渡瀬温泉のイメージ

緑と清流に抱かれた温泉地。周辺にはアウトドアを楽しむ施設が整備され、熊野の自然を堪能しながら滞在できます。日帰り入浴におすすめの施設も。
デジタルスタンプは「わたらせ温泉大露天風呂」建物付近で獲得できます。

道の駅奥熊野古道ほんぐう

和歌山県田辺市

道の駅奥熊野古道ほんぐうのイメージ

熊野観光の拠点として、観光情報の発信や、地元食材を使った食事の提供やお土産販売を行っています。
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【時間】9:00~18:30 
【休】1月1日~3日