
江戸時代、日光街道の宿場町として多くの旅人を迎えてきた草加。
本ツアーは、その草加宿を舞台に、「迎え、休ませ、送り出す」という宿場町のもてなしの文化を、歩きながら体感するまち歩きツアーです。
ツアーは草加駅からスタートし、旧日光街道沿いを中心に、宿場町の中枢だった場所や、旅人を支えた寺、街の記憶が残る道を巡ります。
点在する史跡をただ訪ねるのではなく、道を歩き、景色の変化を感じながら、草加がどのように宿場町として機能していたのかをひも解いていきます。
道中では、草加宿に伝わる「おせん茶屋」の物語をはじめ、名もなき人々のもてなしが積み重なって形づくられた町の歴史に触れます。
また、旅と暮らしを静かに支えてきた寺や、水運と街道が結びついた場所など、草加宿を立体的に理解できるスポットを巡ります。
後半は、草加の名物である「草加せんべい」に注目。
草加せんべいは、お土産ではなく、旅人のための実用品として生まれた食べ物でした。
複数のせんべい店を歩いて巡り、味や焼き方の違いを楽しみながら、宿場町ならではの食文化を体感していただきます。
さらに、着物で松並木を歩く体験や、抹茶でひと息つく時間を通して、
かつての旅人が感じていた「歩く旅のリズム」や「町に迎え入れられる感覚」を、現代の私たちの身体で味わいます。
歩いて、味わって、立ち止まって。
草加という町に今も息づく、宿場町の記憶をたどる一日です。
ツアーの参加にはアプリが必要です。アプリをインストールしてツアーコード「31057」で検索してください。
アプリを利用すると、デジタルスタンプラリーやフォトブックなどが楽しめます。事故やケガに備えて100円で最大1億円の保険も加入できます。
草加駅
埼玉県草加市

草加駅は、東武スカイツリーラインの主要駅として、東京方面から多くの人が行き交う場所です。一見すると現代的な駅前風景ですが、ここから少し歩くだけで、旧街道や寺、松並木といった、江戸の面影が残るエリアへと景色がゆるやかに変わっていきます
草加市観光案内所
埼玉県草加市

ここは草加市観光案内所です。草加を初めて訪れる方にとっての“現代の玄関口”であり、街歩きの出発点となる場所です。江戸時代、草加宿は旅人を迎え入れる宿場町でしたが、その役割は、観光案内所に引き継がれています。
ここでは、草加宿、草加松原、せんべい文化など、今日歩くエリア全体の情報が整理されています。まずは草加という街の全体像を頭に入れてから歩き始めることで、この後に出会う一つ一つの場所が、点ではなく線としてつながっていきます。
草加町道路元標
埼玉県草加市

「草加町道路元標」は、かつての草加宿の道路の起点を示す標識です。明治時代以降、町の中心を示すために設置されたもので、草加が交通の要所であったことが分かります。
草加宿 大川本陣跡/清水本陣跡
埼玉県草加市

本陣は、大名など限られた身分の人が休泊した“宿場の中枢”でした。建物は残っていなくても、石碑と場所のスケールが当時の格式を想像させます。草加宿が公的な街道システムの一部だったことが実感できます。
おせん茶屋(公園)
埼玉県草加市

宿場町の空気を気軽に感じられる、茶屋風の休憩スポットです。草加せんべいの由来にもつながる“おせん”の物語をたどれます。江戸時代初期、この地で茶屋を営んでいた女性「おせん」が、日光街道を行き交う旅人に無償で茶を振る舞い、道案内や休憩の世話をしていたと伝えられており、その心づかいが評判となったそうです。
東福寺
埼玉県草加市

寺は旅人と町の暮らしを静かに支える存在でした。安全な旅を願う気持ちと、日常の祈りが同じ場所に重なります。宿場町の寺は、旅人と住民が同じ空間に立ち、同じように祈り、息を整えることで、見えない形で町の秩序を保っていたのです。
米重せんべい
埼玉県草加市

食べ歩きの助走にぴったりな一軒目です。最初は米重(よねじゅう)です。ここは“味変”が楽しい店。ざらめ、七味、ごまなど、甘さや香りの違いがはっきりしています。まずは肩の力を抜いて、違いを楽しむ一枚として味わってください。
志免屋(志免屋せんべい本店)
埼玉県草加市

草加せんべいの王道を体感できる老舗です。焼きや醤油の工程を知ると、香ばしさの理由が腑に落ちます。ここでは手焼き体験を行います。火加減、返すタイミング、醤油を塗る瞬間の香りと音は、職人の感覚がそのまま伝わります。自分で焼くことで、いつもとは違う特別な一枚が食べられます。
高瀬煎餅店
埼玉県草加市

厚みがあり、食べ応えが残ります。香ばしさと“米の存在感”がはっきりしていて、一枚で記憶に残るタイプです。
堀井商店
埼玉県草加市

草加せんべいらしさ”を確かめる基準のような存在です。香ばしさと硬さのバランスが分かりやすく、比較が締まります。ここで一度、「草加せんべいってこういうもの」という基準を確認しておきましょう。
草加宿 今様本陣/川の駅そうか村
埼玉県草加市

草加宿は街道だけでなく、川を使った水運にも支えられていました。陸と水が結びついて町が動いていたことが分かる場所です。宿場町の“物流の顔”に触れられます。
草加せんべい発祥の地碑/河合曾良像(おせん公園内)
埼玉県草加市

ここは「草加せんべい発祥の地碑」です。草加せんべいは、旅人のための保存性と腹持ちを重視した実用品として、この宿場町で育まれました。
この近くには、河合曾良像があります。曾良は、俳人・松尾芭蕉とともに『奥の細道』の旅に出た人物です。草加は、その長い旅の“出発点の一つ”として、文学史にも名を残しています。
草加宿芭蕉庵
埼玉県草加市

ここでは、着物(または浴衣)への着付け体験を行います。江戸時代に草加宿を行き交った旅人たちは、皆この道を和装で歩いていました。現代の服装から着物に着替えると、自然と歩幅が小さくなり、背筋が伸び、所作もゆっくりと丁寧になります。これは、江戸時代の旅人が感じていた「時間の流れ」に近づく体験でもあります。
芭蕉庵のすぐ隣には「望楼(ぼうろう)」があります。望楼とは、江戸時代の町で火災や洪水などを監視するために建てられた見張り塔のことです。塔の上からは、草加松原の松並木、綾瀬川、そして現代の草加の街並みまでを一望できます。
松尾芭蕉像
埼玉県草加市

松尾芭蕉像。芭蕉は著名な紀行文学『奥の細道』の旅の中で草加を通り、この地から長い北への旅へと歩み出しました。ここは文学の旅が実際の街道と重なる場所です。
草加松原(松並木)
埼玉県草加市

草加松原の松並木は、江戸時代に旅人を守るために整えられた街道景観です。松は日差しや風を和らげるだけでなく、雨の多い低地で道を保護する役割も果たしていました。綾瀬川沿いに続く松並木は、旅人を守る景観として整えられてきました。
百代橋/矢立橋(太鼓型歩道橋)
埼玉県草加市

ここに架かる百代橋と矢立橋は、太鼓橋の形をした歩道橋です。川と街道が交差するこの場所は、草加が“陸と水”の両方で支えられていた宿場町であったことを思い出させてくれます。
漸草庵(ぜんそうあん)|抹茶体験
埼玉県草加市

漸草庵(ぜんそうあん)江戸時代、宿場町では旅人が茶屋に立ち寄り、道中の疲れを癒しました。抹茶は特別な儀式ではなく、歩く旅の合間に心身を整える一服でした。
松原を歩いたあと、静かに座って抹茶を味わうことで、草加が「迎え、休ませ、送り出す」町であったことを、自然に感じ取ってください。
草加市文化会館
埼玉県草加市

草加文化会館の中にある、草加市伝統産業展示室売店を見学します。ここでは、草加せんべいや地域の伝統産業をまとめて見ることができます。今日体験した文化を、ここで“持ち帰る”ことができます。


