林田は、古くは姫路と鳥取を結ぶ因幡街道沿いの宿場町として栄え、林田藩建部家一万石の城下町でした。実際に置かれていたのは城よりも簡略な「陣屋」であったため正確には陣屋町となりますが、陣屋を中心に武家屋敷と町人地が林田町を形成していたとされています。現在の陣屋跡には石垣や堀の一部が残るのみですが、因幡街道沿いには多数の古民家があり、林田大庄屋旧三木家住宅や林田藩の藩校・敬業館など、当時の面影を今に伝える文化財が多数あります。
ツアーの参加にはアプリが必要です。アプリをインストールしてツアーコード「10568」で検索してください。
アプリを利用すると、デジタルスタンプラリーやフォトブックなどが楽しめます。事故やケガに備えて100円で最大1億円の保険も加入できます。
塩阜神水
兵庫県姫路市
塩阜神水は、播磨国風土記に記載があります。街から12km離れていますが、9cmばかりの湧き水が海水と同じ満ち引きをすると伝えられていることから塩阜となづけられました。 現在は、約3m四方を玉垣をめぐらし「塩阜神水」と刻された石の標柱が建立されています。
陣屋跡聖岡・建部神社
兵庫県姫路市
当時の聖岡(ひじりがおか)には建部家の居館があり、岡の周囲は濠をめぐらし、濠の外は侍屋敷、東の街道筋には町家が並んでいました。現在でも当時の城下町の雰囲気が残っています。
※スタンプは史跡標から半径100mの範囲で獲得できます。
敬業館講堂
兵庫県姫路市
敬業館は寛政6年(1794)第7代の林田藩主建部政賢(1747~1818)が創設した藩校です。文久3年(1863)焼失しましたが、すぐに復興されたと伝えられています。また、聖廟・講堂・練武場・文庫などの建物があったとされています。現存するのは講堂のみで昭和38年まで林田村役場として使用され、その後当時の位置から西の現在地に移されて公民館として使用されていました。
済水寺(さいすいじ)
兵庫県姫路市
庄屋の三木家十一代当主が盤珪永琢禅師を迎えて開いた寺で、自肯庵と昔は呼ばれていました。境内には六代藩主建部長教の荼毘所の塔という五輪塔があり、俗に殿様の墓といわれています。
旧三木家住宅
兵庫県姫路市
三木家は、英賀城主三木氏の出自と伝えられます。天正8年(1580年)、羽柴(豊臣)秀吉による播磨侵攻により英賀城が落城した際、一族は各地に逃れました。三木家は林田に来て帰農し、江戸時代を通じて林田藩の大庄屋をつとめました。現在の敷地内には主屋、長屋門、長屋、土蔵、裏門等が残っています。また長屋西端には藩主を迎え入れるための御成門が建てられています。主屋他6棟の建物は、平成2年(1990年)兵庫県指定重要有形文化財に指定されました。
弁天島(洲濱神社)
兵庫県姫路市
元和3年(1617)林田藩祖・建部政長が干害対策として水路とともに築いた西池(鴨池)は、林田八景の一つに指定されています。西池を築造する際、池の中に須浜形の小島を築き「市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)」を祀ったといわれるのが洲濱神社です。
池の南側には池の築造由来などを記した「西池の碑」が残されています。近年は参拝だけでなく、季節や時の移ろいによって表情を変える幻想的な景色がインスタ映えすると話題になりました。
藤井市右衛門の碑
兵庫県姫路市
寛政四年(1792年)に、水ききんの時、藤井市右衛門氏は藩命に背いてまで付近の四か村の水を守って、翌年死刑となったといわれており、明治十三年になって碑を立てたものです。
西池の碑
兵庫県姫路市
西池は姫路市林田町上構の山麓にある大きなため池で、鴨池とも呼ばれています。池の東南の堤上に碑があり、文化13年(1816)に建部政長の武功、西池築造の由来などの業績が記されています。
祝田神社・藩主寄進石燈籠
兵庫県姫路市
赤い鳥居が印象的な祝田神社は、延長5(927)年完成の古い歴史のある神社です。林田藩主は代々厚く崇敬し、境内には当時の藩主が寄進した石灯篭が残っています。「林田」という地名はこの神社の「祝田(はふりた)」が転訛(か)したものだという説もあります。
六九谷の旧街道
兵庫県姫路市
この地区は六九谷といい、酒造メーカーの工場があることが有名です。古くは因幡街道の要衝として賑わい、通りには現在も当時の往時を偲ばせる古い町家が点在しています。
※スタンプは姫路市立林田小学校から半径300mの範囲で獲得できます。
林田八幡神社・藩主寄進石燈籠
兵庫県姫路市
中世の山城があったという佐見山の西麓にある八幡神社は、広々とした境内や参道のモミジが美しい神社です。その由緒は社記によると、寛平5(893)年に山城国石清水八幡神社の分霊を勧請(かんじょう)したものだと伝わっています。また、古くは源義経、頼朝、新田義貞、豊臣秀吉、池田輝政などが崇敬したといわれます。祝田神社同様、建部家の信仰が厚く、藩主寄進の石灯篭などが残っています。