世界に誇る地下水都市熊本のルーツを辿る

熊本県

※本ツアーは終了しました。

世界に誇る地下水都市熊本のルーツを辿るのイメージ

【第4回アジア・太平洋水サミット】関連イベント

世界有数規模のカルデラを誇る阿蘇を有する「火の国」熊本は「水の国」とも称されています。
阿蘇の外輪山の西側に降り注いだ雨が地下水となり、火山活動によってできた地層を通って、水前寺・江津湖・六嘉一帯で湧き出しています。
こうした豊富な湧水により、熊本市は日本で唯一、水道水源の全てを地下水で賄っています。
これは世界的に見ても大変めずらしいことなんですよ!!

このツアーのテーマは“水”です。

スタートは、六嘉湧水群がある水郷「嘉島町(かしままち)」。
「緑川」と「加勢川(かせがわ)」に囲まれ、「清水湧き心ふれあう嘉島町」として「水の郷百選」にも選出されています。
ここから水にまつわるスポットを上流に辿りながら、水源涵養エリアの一つである御船町(みふねまち)の「吉無田(よしむた)」を目指します。

ちなみにナビゲーターは嘉島郵便局長と六嘉郵便局長です。
どうぞよろしくお願いします!!

ツアーの参加にはアプリが必要です。アプリをインストールしてツアーコード「76315」で検索してください。
アプリを利用すると、デジタルスタンプラリーやフォトブックなどが楽しめます。事故やケガに備えて100円で最大1億円の保険も加入できます。

六嘉郵便局

熊本県上益城郡嘉島町

六嘉郵便局のイメージ

スタート地点の六嘉(ろっか)郵便局です。
水分補給のためのドリンクをご用意くださいね。

阿蘇の神話では、大昔にあった阿蘇のカルデラ湖をタケイワタツノミコトという神様が切り開いたとされています。
その際、湖の主であったナマズが流れ着いたのが現在の嘉島郵便局あたりで【鯰】と呼び、六嘉郵便局あたりでナマズをカゴに荷なったところ6つになったので六荷【六嘉】と呼ぶようになったという地名にまつわるエピソードがあります。

この六嘉郵便局には、これから訪れる「浮島」をデザインしたオリジナルの風景印があるので、このツアーの記念にされてはいかがでしょう?

足手荒神 (甲斐神社)

熊本県上益城郡嘉島町

足手荒神 (甲斐神社)のイメージ

戦国時代の武将で、足手荒神とされる「甲斐宗達」と、無敗を誇った「甲斐宗運」が祀られています。
「甲斐宗達」が戦でケガを負った際に、この地で手当を受けたことに由来し、ご利益を求めて多くの参詣者が訪れています。
スポーツのケガ防止や必勝を祈願される方も多いそうですよ。

ここでは、このツアーの安全を祈願しましょう。
ゴール吉無田で待ち受ける最後の難関?も無事に乗り越えられますように・・・

浮島神社

熊本県上益城郡嘉島町

浮島神社のイメージ

浮島神社には、国産み神産みの神様であるイザナギノミコトとイザナミノミコトが祀られ、縁結びや安産・厄払いの御利益を求めて、多くの参詣者が訪れます。

参拝後には、背後に広がる池を見渡してください。
澄んだ湧水を一杯にたたえる景色に圧倒されます。

以前、宮司さんが話してくれたのですが、この池にダイバーが潜った時「水中で水が湧き出る様子は、まるで大きな水柱に見えた」というエピソードも納得するスケールです。
近くには天然プールもあり、夏場は家族連れで大変賑わいます。

右手には江津湖・水前寺と続き、これらの湧水で潤う熊本市のビル群が見えます。
左手にそびえる山は飯田山で、あの山の向こうにこの水を生み出す吉無田があります。
さあ、上流を目指しましょう!!

便利な九州中央自動車道の小池高山IC〜上野吉無田IC(無料区間)をご利用ください。

御船上野郵便局

熊本県上益城郡御船町

御船上野郵便局のイメージ

九州中央自動車道で一気に登ってきました。
上野吉無田ICで降りて山都町方面に約1kmの位置にある御船上野郵便局で吉無田周辺のMAPを手に入れましょう。
このツアーではご紹介しきれない穴場スポットやイベント情報も、局長が教えてくれるハズですよ。

このツアーが始まった記念に、ここでもオリジナルの風景印が作られました。
森と水が豊かな吉無田を舞台に行われるマウンテンバイクイベントをモチーフにしています。
ツアーの思い出にいかがでしょう。

吉無田湧水豆腐 豆腐工房山里

熊本県上益城郡御船町

吉無田湧水豆腐 豆腐工房山里のイメージ

車を降りると、油揚げの香りが食欲を誘います。
ここでは吉無田の水で豆腐や油揚げが作られていて、直売もされていますのでお土産にどうぞ。

中でも絶品なのは、「絹あつあげ」です!!
あえてパックのまま醤油をかけてスプーンで召し上がってください。
中から溢れ出るおいしいお汁まで一緒に頬張れる局長おススメの食べ方です。
最近ではBBQで網焼きするのも人気ですよ。

さて、この先の道は、細く曲がりくねった道が続きます。
こういう道を「九十九折(つづらおり)」と呼びますが、ここの地名はそのまま「九十九折(つづら)」です。
安全運転でお進みください。

吉無田水源パン工房 うららかsun

熊本県上益城郡御船町

吉無田水源パン工房 うららかsunのイメージ

パン屋さんの焼き立てのあの香りって、何だかワクワクしませんか?
ここは山あいの小さな集落にある古風なつくりのパン屋さんです。
朝の凛とした空気の中に、焼き立てのパンの香りが漂ってきて不思議な感覚になります。
よく道を尋ねられるので、着実にファンを増やしているみたいですね。
ちなみに御船上野郵便局長のお子さんの推しパンは、メロンパンとたこ焼きパンだそうです。

ところで、このパン屋さんの目の前には、「八勢川(やせがわ)」と川から引き込んだ「嘉永井手(かえいいで)」という用水路が流れています。
「八勢川」は「御船川」の支流で、さらに「緑川」に繋がります。
「嘉永井手」は江戸時代の大規模かんがい工事で作られた用水路で、近くにある「九十九折(つづら)トンネル」で山の反対側の「矢形川(やかたがわ)」に注がれ、「加勢川(かせがわ)」に繋がっていきます。

嘉島町を囲む「緑川」と「加勢川」の上流はここに繋がるのですね。
さあ、さらに源流へと向かいましょう!!

吉無田水源

熊本県上益城郡

吉無田水源のイメージ

毎分約8トンの湧水量を誇る吉無田水源には、水汲みに来られる方々でいつも賑わっています。
持ってこられた水分補給のドリンクも空になった頃ではありませんか?
空いたボトルに汲んでみましょう。

水源を囲む国有林は、実は人の手で植林された人工の水源涵養林なんですよ!

江戸時代、水不足に悩んだ村人たちが用水路「元禄井手(げんろくいで)」を作り、その水を確保するため吉無田の草原に木を植えていきました。
草原は時を経て森となり、水を蓄え、吉無田水源となりました。
水量が増えたことで、さらに新たな用水路「嘉永井手(かえいいで)」を作ることができ、この地を米どころにしました。
水源の奥には、約200年前の細川藩時代に植えられた巨木の森が、今も保護林として残されています。
そして水源近くの「水神社」と「山神社」がこの水と森を守っています。

さあ、吉無田の水を持って、ゴールを目指しましょう!!

吉無田高原緑の村

熊本県上益城郡

吉無田高原緑の村のイメージ

ここは吉無田高原の代表的なスポットで、草スキーやキャンプで賑わい、最近ではマウンテンバイクの公認大会やトレイルランも開催されています。

郵便局長おススメの楽しみ方は、料金所がある麓から歩いて登り、登り切った先にある「ゆうすげの丘」からの眺めをご覧ください。
足手荒神のご利益がついているから大丈夫!!

苦労して登ったからこそ味わえる特別な景色が広がります。
遠くは長崎の普賢岳まで見渡すことができ、眼下に広がる熊本平野は吉無田から伸びる流域です。
飯田山もかわいく頭をのぞかせています。

悠久の時の中で大地と水が作り出した景色を前に、このツアーを振り返りながら水の大切さを改めて見つめ直す機会にもなれば幸いです。

お帰りは、西原村方面にさらに進み、「緑の駅」というお茶などの特産品を扱うお店を左折すると、上野吉無田ICに戻ることができます。

ツアーへのご参加ありがとうございました。
お気をつけてお帰りください。