渋谷建築アートデザイン散走スタンプラリー

東京都

渋谷建築アートデザイン散走スタンプラリーのイメージ

最先端の文化を取り込みながら進化を続ける街、渋谷。
海外からの訪問客も近年増え、日本ならではの「おもてなし」と多様性が建築でも際立つようになりました。日本文化と融合した現代らしさの象徴ともいえる”THE TOKYO TOILET”を自転車でめぐると、建築、アート、デザインを楽しみながら渋谷の街をサイクリングすることができます。

世界で活躍する16人の建築家やデザイナーがそれぞれのトイレのデザインに参画し、優れたデザイン・クリエイティブの力で社会課題の解決に挑戦したという建築やテーマの面白さを感じてみてください。

暑い季節のサイクリングにはこまめな水分補給と排熱が欠かせませんが、目的地が”THE TOKYO TOILET”であれば、すべての用を足すことができます。

同時開催しているバイシクルタウン青山・渋谷スタンプラリーとともに、3か所を回っていただくと先着30名様に、自転車を楽しむのに役立つOVEオリジナルグッズをプレゼントいたしますので合わせてご参加をお待ちしています!

ツアーの参加にはアプリが必要です。アプリをインストールしてツアーコード「49912」で検索してください。
アプリを利用すると、デジタルスタンプラリーやフォトブックなどが楽しめます。事故やケガに備えて100円で最大1億円の保険も加入できます。

まちあかりのトイレ

東京都渋谷区

まちあかりのトイレのイメージ

クリエイター
小林純子

高さの異なる円筒形のトイレに、黄色い楕円形の大庇を浮かし、外壁についた丸窓からはうさぎがのぞいています。敷地の特殊事情から軽量化が求められ、耐候性鋼板パネル構造にし、また、京王線高架下の閉鎖感をなくそうと大庇を浮かせて第2の空を造りました。耐候性鋼板パネルは、鉄板を一旦錆びさせているためいつまでも強度と風合いが保てます。
開口部を広くとり、重厚ながらオープンで、中は明るく清潔感あふれ、安全性も感じるトイレ。

…With Toilet

東京都渋谷区

…With Toiletのイメージ

公共トイレに別の機能・空間を合わせて持つ建築で、地域コミュニティの中心となりうることをコンセプトに考えられたトイレです。第二の空間は、展示スペース、ポップアップストア、情報センター、待合所など全ての人達がさまざまな用途にも活用できます。

クリエイター:マイルス・ ペニントン / 東京大学DLXデザインラボ

Hi Toilet 手をつかわないトイレ

東京都渋谷区

Hi Toilet 手をつかわないトイレのイメージ

トイレにおける全ての行動を音声で行うボイスコマンド式のトイレ「Hi Toilet」。コロナから非接触方式トイレとして構想され、これまでに類を見ないスタイルのトイレです。60%がトイレのレバーを足で踏んで流し、50%がトイレットペーパーでドアを開き、40%がお尻でドアを閉め、30%が可能な限り肘を使い手の接触を避ける、という欧米のとあるトイレに関しての調査結果から着想を得たそうです。

※ボイスコマンドを利用せず、手を使ってのドアの開閉や便器の操作も可能です。

クリエイター
佐藤カズー / Disruption Lab Team

ANDON TOILET

東京都渋谷区

ANDON TOILETのイメージ

トイレ自体が行灯として公園を明るく照らし出し、気軽に訪れることができる公共空間としての役割と魅力を増幅させた建築です。

リニューアル前には利用頻度が極めて少なく近寄りがたい印象すらあったという施設を見事にイメージチェンジしています。

クリエイター
坂倉竹之助

器・泉(うつわ・いずみ)

東京都渋谷区

器・泉(うつわ・いずみ)のイメージ

公衆トイレは都市の中の水場、街の泉と捉え、さまざまな目的を持った多様な人々に開かれた、公共の水場としての手洗い空間を提案した建築です。 「みんなのための、ひとつの器(うつわ)」を表現し、中央が大きく凹んだ様々な高さの手洗い場をひとつの形に内包しています。 水を囲んで人々が集う場所として、新しい公共空間のあり方を提案しています。

クリエイター
建築家 藤本壮介

Three Mushrooms

東京都渋谷区

Three Mushroomsのイメージ

代々木八幡宮の森から生まれた3本のキノコをイメージしたトイレです。
参道階段の上り口にあり、背後の森と調和するようキノコを連想させる建築です。
個室型のトイレを3つに分散させることで回遊性を生み出し、行き止まりが無く視線が抜けることで防犯性を高めています。
また、各個室の広さを豊かにとり、従来は多目的トイレに集約していた高齢者や子供連れのための機能も男女の個室へと分散することで、パブリックなトイレとして多様な利用者にとって利用しやすいつくりとしています。

クリエイター
建築家 伊東豊雄

ザ トウメイ トウキョウ トイレット

東京都渋谷区

ザ トウメイ トウキョウ トイレットのイメージ

トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認で切るようにすることで、利用の不安を解消する狙いで考えられたトイレです。そして夜には、美しい行灯のように公園を照らします。

クリエイター
建築家 坂 茂

ザ トウメイ トウキョウ トイレット

東京都渋谷区

ザ トウメイ トウキョウ トイレットのイメージ

トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認で切るようにすることで、利用の不安を解消する狙いで考えられたトイレです。そして夜には、美しい行灯のように公園を照らします。

クリエイター
建築家 坂 茂

森のコミチ

東京都渋谷区

森のコミチのイメージ

緑豊かな松濤公園に、集落のような、トイレの村をデザイン。ランダムな角度の耳付きの杉板ルーバーに覆われた5つの小屋は「森のコミチ」で結ばれて、森の中に消えていく。

多様なニーズ(子育て、身だしなみ配慮、車いす等)にあわせて、村を構成するひとつずつのトイレの、プラン、備品、内装も異なる。そのいろいろな個室を分棟とすることで、ポストコロナの時代にふさわしい、公園に開かれた風通しの良い、通り抜けのできる「公衆トイレの村」ができあがった。トイレにも多様性の時代、森の時代がやってきたのである。

隈研吾
建築家

TRIANGLE

東京都渋谷区

TRIANGLEのイメージ

年齢や性アイデンティティ、国籍や宗教、肌の色に関係なく、誰にでも訪れる生理現象を満たす場所、トイレ。けれど、個人のニーズというものが無限に多様であることがわかった今、社会が共有する「公衆トイレ」はどう変わっていけばいいのでしょう?
私の住むニューヨークの街ではLGBTQ+の人々が、自分の認識する性に正直に生きています。渋谷の片隅の小さな三角の土地にトイレをデザインするにあたり、彼らが、ありのままの「自分」を生きる姿を、ありのままを受け入れる社会を想像しながら突き詰めて考えてみた結果、トイレを利用するだれもが、快適な気持ちを同じように得られるために大切なのは、プライバシーと安全です。それを念頭に、個人の空間を再定義して3つの空間をデザインしました。

造形のインスピレーションは、国際都市渋谷にやってくるビジターへのもてなしの気持ちをこめて、また、利用する人々を包み込む安全な場所にしたいという願いを込めて、日本の贈り物文化のシンボルである折形から得ました。

社会に属するすべての人たちが、安全に、ハッピーに生活を営める社会に、
そんな思いをデザインにこめたトイレです。

田村奈穂
プロダクトデザイナー

恵比寿公園トイレ

東京都渋谷区

恵比寿公園トイレのイメージ

念頭に置いたのは、建築的なものから距離を置き、遊具やベンチや樹木のように何気なく公園に佇むオブジェクトとしての在り方。
日本におけるトイレの起源は川に直接用便する「川屋」(厠の語源)と呼ばれるもので、縄文時代早期に遡る。土で固められたもの、木材を結び付けて作ったものなど極めてプリミティブで質素であった。そんな佇まいをイメージしながらコンクリートでできた壁を15枚いたずらに組み合わせ、トイレでありオブジェクトでもある“曖昧な領域ー現代の川屋(厠)”を構築。壁と壁の間を男性用/女性用/ユニバーサル・トイレという3つの空間への導入とするなど、人々が不思議な遊具と戯れるような、ユニークな関係性をデザインした。

片山正通 / Wonderwall®︎
インテリアデザイナー

WHITE

東京都渋谷区

WHITEのイメージ

「清潔」「安心」
恵比寿の駅前交番横のトイレは、毎日見る駅前のシンボルとして、
極端に目立ちすぎない方がいいと考えました。
入りやすく、使いやすく一歩引いた清潔な佇まい。
恵比寿駅を利用する人々の気持ちが、少し明るく、清々しくなるように。
トイレとして「当たり前な配慮」のひとつひとつに向き合ってデザインした「真っ白なトイレ」です。

佐藤可士和
クリエイティブディレクター/ SAMURAI代表

タコ公園のイカトイレ

東京都渋谷区

タコ公園のイカトイレのイメージ

敷地の恵比寿東公園は、緑豊かな児童遊園として普段から近隣の人々に親しまれている公園です。私たちはこの施設を単なるパブリックトイレとしてだけでなく、休憩所を備えた公園内のパビリオンとして機能する公共空間としたいと考えました。子どもたちから通勤中の人々まで、多様な利用者に配慮し、施設ボリュームの分散配置によって視線を制御しながら、安全で快適な空間の創出を目指しました。ボリュームを統合する軽快な屋根は、通風を促し自然光を呼び込む形態とし、明るく清潔な環境と同時に、公園内の遊具のようなユニークな姿を生み出すことを意図しました。
タコの遊具によって「タコ公園」と呼ばれる恵比寿東公園に、新しく生まれた「イカのトイレ」として親しまれることを望んでいます。

建築家 槇文彦

Monumentum

東京都港区

Monumentumのイメージ

「人は、みんな違うという意味で、同じである。」という思いが込められたトイレです。安全、安心、清潔さと優しさが表現されています。生活の中のパブリックアートとして何かを問いかけてくるモニュメントのような存在です。世界人口と同じ79億通りのライティングパターンが、昼は木漏れ日の様に、夜は月明かりや漂う蛍のように変化し続け、同じパターンを見る機会はほぼありません。

後智仁
クリエイティブディレクター・アートディレクター/WHITE DESIGN代表

あまやどり

東京都渋谷区

あまやどりのイメージ

小さな〝あずまや〟なりに、公共トイレという機能だけではない、都市施設としての意味、パブリックな価値を持つものでありたい。そのもっともシンプルかつ明快な回答として、円形平面の棟から、屋根庇が大きくせりだし縁側をつくる造形を考えました。安全で安心な空間とするため、外壁は風と光を通すたて格子とし、利用者が円形を描くその壁に沿ってグルリと通り抜けられるようになっています。「神宮通り公園」の木々の緑の中にひっそりと佇むこのトイレ、名付けて「あまやどり」です。

建築家 安藤忠雄

THE HOUSE

東京都渋谷区

THE HOUSEのイメージ

コンセプトは温故知新。
まずはなによりトイレとしての入りやすさと使いやすさを第一に考え、
高いビルが建ち並び、日々変わりゆく東京とは対照的に、
原宿の片隅にひっそりと建つ、古き良き一軒家をイメージしました。
世代によって、トイレを使われる方が懐かしくも感じ、
新しくも感じていただけるようなデザインです。

NIGO®
ファッションデザイナー/クリエイティブディレクター

裏参道公衆トイレ

東京都渋谷区

裏参道公衆トイレのイメージ

デザインは、銅製の「蓑甲(みのこ)屋根」をはじめとする日本の伝統的な建築の引用が中心となっています。トイレが賑やかで超近代的な場所にあっても、神社仏閣や茶室、農村部などによく見られるこの屋根の形が、潜在的に心地よさや安らぎを感じさせるものにしたいと思いました。銅のピラミッド型屋根の緑青は、時とともにこの建築物を街に溶け込ませ、東京を織りなす構造の一部となることでしょう。

このトイレは内からも外からも信頼でき、誠実さが感じられるデザインであることが重要です。明るい内装は、私の好きな色であるグリーンの単色でシームレスかつ衛生的に仕上げられています。このトイレのデザインでは機能性、シンプルさ、そして心地よく永続的な空間であることに重点を置いています。
渋谷にたくさん存在する隠れた名所のように、このトイレが魅力的でとても便利な存在になることを願っています。

マーク・ニューソン
インダストリアルデザイナー